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ベトナムの常識・日本の非常識_15: 靴を散らかしたまま家に入らないで

ベトナムの常識・日本の非常識
2021年03月13日

*By KOKORO(毎日新聞社+VAIJなど主催、在ベトナム日本国大使館など後援)
靴を散らかしたまま家に入ったり、場所を問わずタバコを吸ってしまうと、日本人に眉をひそめられてしまいます。ゴミを分別せずに出すのは、もっと印象の悪いことです。

【Thạch Long】

靴を散らかしたまま家に入らないで

小さい頃に読んだ漫画「ドラえもん」の中で、のび太が玄関で靴をきちんとそろえずに家の中に駆け込んだ時、母親がそのだらしなさを叱った場面を憶えていますか?あの誰もが知っている漫画の中で、この場面が描かれているのは一度きりではないはずです。

ベトナムでは、帰宅した時に脱いだ靴の右が東、左が西に散らばって、つま先が内側でもう片方が外側に向いていようがお構いなしです。誰もその場でかがんで靴をそろえようとはしませんね。

しかし日本では、靴の向きがばらばらなまま家に上がり込もうとするのはマナー違反になってしまうのです。日本では「家に入る時は脱いだ靴をきちんとそろえ、つま先はドア側に向ける」という不文律があるのです。また玄関で靴を脱ぐとスリッパがきちんとそろえて並べてあり、そのつま先が家の内側を向いているのです。

そうしておけば、履くときに靴やスリッパ(もしくは自分自身)の向きをいちいち変える必要がなく便利だからです。日本人には、何事も「整頓する」「整える」という習慣が根付いています。「郷に入っては郷に従え」というように、ベトナム人である私たちもその習慣にならいましょう。

きちんと靴がそろえられた玄関

種類の違うゴミをまとめて出してはいけません

ベトナムでは、スーパーのビニール袋に生ゴミや空き瓶、空き缶、グラスなどをまとめて詰め込んでゴミに出すことは誰でも自然にやっています。しかし、日本でそれをやってはいけません。住んでいる地域によって多少の違いはありますが、基本的に燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミ(自転車や掃除機、テレビや冷蔵庫などの大きいもの)の四つに分類されます。この種類ごとに異なる曜日に所定の場所に出すと回収されます。

自治会のゴミ分別方法の案内書

ただし、電子機器や自転車などの粗大ゴミはただ置いておいても回収されません。住んでいる自治体に連絡して回収日を予約し、必要な金額の粗大ごみ処理券をコンビニなどで買って貼り付けて家の前に出すか、民間の粗大ゴミ回収業者に連絡してお金を払って回収してもらう必要があります。自治体の回収費用は、アイロン台など小さいものは200円からで、大きなものを民間で引き取ってもらうと数千円かかることもあります。自治体によって金額や制度に違いがありますので、問い合わせましょう。

もう一つ細かい注意事項を挙げると、ベトナムでは家の前でもどこでもゴミを捨てておけば清掃スタッフがゴミ収集車で回収してくれますが、日本のマンションや集合住宅地ではゴミ置き場が決まっていて、そこに出すことになっています。

ゴミを出す場所は居住スペース内のすぐ近くにあり、ゴミの上に網をかけるなどの処置がしてあります。なぜでしょうか?日本にはカラスが多く、何の対策もしていないとカラスがゴミ袋を食い破り、あちこちにゴミをまき散らすのです。私の家の隣には居酒屋があります。お店の人がゴミ置き場に網をかけ忘れると、その20分後にはカラスが来てメチャクチャにしてしまいます。お店の人はその後始末で、半径5メートルほどに散らばったゴミを新しいゴミ袋に詰め込むという余計な仕事するハメになるのです…。

場所を問わずにタバコを吸わない

ベトナムでは、喫煙が禁止されているところには「禁煙」と書いた標識を壁に立てかけることが決まっています。実は日本も同じで、喫煙者は公共の場所でタバコを吸ってはいけないというルールがあるのです。

路上喫煙禁止区域を地図で示した看板

路面に「道路喫煙は罰金2000円」と描かれた告知

日本では、「喫煙は喫煙所で」が大原則となりつつあります。喫煙所は、ビルのような大きな建物では中に設けられている場合がありますが、多くの建物では外に設けられています。駅やバスの停留所、歩道は基本的に禁煙で、ビジネス街や商店街など人通りが多い場所も喫煙すべきでないとされています。受動喫煙への配慮があるためです。

また、望まない受動喫煙を防止するため2020年4月から健康増進法という法律の一部が改正され施行されました。この法改正により、「マナー」であったものが「罰則付ルール」へと変わり、飲食店は原則禁煙で喫煙場所を明確にしなければなりません。店舗規模や自治体によっても対応は異なりますが、ルールを破ると最大50万円の罰金になってしまう可能性もあります。

皆さんが働いたり学んだりしている日本では、喫煙できる場所が減っています。ショッピングモールや観光地、オフィスビルなど外出先でタバコを吸う場合は、必ず喫煙所を見つけて吸うようにしましょう。遠慮せず、周辺の人に聞いて確認してくださいね。

ビル内に設置された喫煙所

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