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2020年03月30日 ブログ

 新型コロナウイルスの影響で様々なスポーツや文化イベントが中止となっています。そんな中、「宝塚、3月末まで公演中止」という報道がありました。ベトナム人の皆さんは「宝塚歌劇団」を知っていますか?どんなエンターテインメントなのか、ご紹介します。

 宝塚歌劇団(The Takarazuka Revue)は、兵庫県宝塚市に本拠地を置く女性だけの歌劇団のことです。公演はお芝居とショーの2本立てで、男役も女役もすべて女性が演じます。「花組」「月組」「雪組」「星組」「宙組」の5組があり、組単位の公演が年間約1,300回開かれています。1914年に誕生して1世紀以上に渡り、多くの日本人のファンを魅了し続けています。

団員になるための学校を卒業

 宝塚歌劇団の団員は全員、「宝塚音楽学校」を卒業しています。2年制の専門学校で、団員の養成所です。毎年約40人の募集に対し約1,000人が受験する、20~25倍の倍率の難関学校です。この学校で歌やダンス、お芝居などあらゆるエンターテインメントの実技を学び、五つの組のどこかに入団します。宝塚歌劇団が繰り広げる舞台芸術の魅力は、この厳しい訓練を受けた団員ばかりであることが下支えとなっています。

女性が演じる〝かっこいい〟男性が主役

 ほとんどの公演は男役が主役で、トップスターと呼ばれる団員が演じます。女性だからこそ、「現実には存在し得ない独特の魅力を放つ男」「どこにもいない抜群にかっこいい男」を演じることができます。男役には、正統派の王子様タイプ、色っぽさのある可愛いタイプのほか、野性的で強いワイルドタイプなど、色々なタイプが演じられます。

 トップスターの相手役は、娘役が務めます。トップスターの〝男らしさ〟を引き立てる可愛らしい女性を演じますが、男役のタイプによっては〝強い女〟などを演じ分けます。

多彩な演目

 宝塚歌劇団がファンを引きつけ続けている要因の一つに、多種多様な舞台の演目があります。専用に書き下ろされたオリジナル作品が基本ですが、オペラや内外のミュージカル、映画やドラマ、アニメーションを題材にした歌劇も多く上演されており、ファンはいつも新鮮な舞台に触れることができます。また、専属の宝塚歌劇オーケストラによる生演奏の公演もあります。

エンターテインメントを極めた舞台と衣装

 宝塚歌劇の舞台は、団員の磨き抜かれた歌とダンス、表情や動きはもちろん、「花道」や「せり上がり」などの舞台装置、華やかな衣装や役作りのための個性的な衣装、小道具など、すべてが作品の世界観を表現するために作られています。多彩な演目に合わせて舞台が作り上げられているため、観客はどの公演を観てもその空間に酔い、再び鑑賞したくなるのです。

 日本の伝統芸能には、男性だけで舞台を演じる歌舞伎がありますが、対照的に女性だけが舞台を演じるのが宝塚歌劇団です。4月以降に公演が再開されるか、見通しは不透明ですが、日本にいる間にぜひ一度は観に行ってみてください。華やかな舞台演出に圧倒されますよ。